2025/6/17
カイポケで「マネーフォワード会計」が無料で使える!何が凄いのか?

目次
カイポケをお使いの介護事業者の皆様、カイポケの特典で「マネーフォワード クラウド会計」が無料で使えるのはご存知でしょうか?
ピンとこない、そもそもマネーフォワードを知らないという方も多いと思います。
この記事では
・マネーフォワードとは何なのか
・使うことでどのようなメリットがあるのか
を説明していきます。
税理士事務所の目線で、マネーフォワードについて解説しますので、「会計ソフトを探している」「自社の業務をクラウド化してみたい」「税理士を探している」という方は、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
1.カイポケで「マネーフォワード」が無料で使えるのは凄い!
カイポケに含まれている「カイポケ会計・労務 by Money Forward」という機能で、マネーフォワードのソフトが無料で使えるようになります。
※カイポケ月額利用料金が5,001円以上の会員に対し無償提供。カイポケ月額利用料金が5,000円以下の会員は別途月額1,000円が必要です。
参考:介護事業者向け経営支援『カイポケ』とマネーフォワードが提携範囲を拡大 人事労務、会計などバックオフィス機能を強化し介護事業者の経営改善を推進|株式会社マネーフォワード
カイポケを契約することで、マネーフォワードが特典として使えるようになるのですが、実はこちらの機能はメリットが沢山ある、とても凄い利用特典なんです。
以下では、マネーフォワードとは何か、マネーフォワードを使うメリットは何かについて解説していきます。
「マネーフォワード」とは?
マネーフォワード(通称:MF)とは、株式会社マネーフォワードが提供しているバックオフィス業務ソフトです。
経理財務関係のソフトから労務管理関係のソフトまで、複数のサービスがセットになっています。
事業規模に応じていくつかのプランが用意されていますが、カイポケで無料で使える対象となっているのは、「ビジネスプラン」で、4名~50名ほどの法人を対象としたプランです。通常は月額6,480円かかりますが、カイポケ事業者なら無料で使うことができます。
参考:価格・料金プラン – マネーフォワード クラウド
ビジネスプランには、会計・請求書・経費・債務支払・勤怠・給与・年末調整などの多くのソフトが含まれており、パックオフィス全体のクラウド化・作業効率化を進めることができます。
無料でマネーフォワードを使うには、カイポケから申し込みが必要
無料でマネーフォワードを使うには、カイポケから申し込みをする必要があります。
カイポケが申込を受領してから、利用開始まで5営業日ほどかかります。
2.「マネーフォワード会計」でできること
「カイポケ会計・労務」で使えるようになる、「マネーフォワードクラウド会計」の特徴について説明します。
①銀行口座やクレジットカードとのデータ連携で入力時間を削減!
マネーフォワードクラウド会計は、多種多様なデータ連携ができ、入力の手間を減らせることが最大の強みです。
多くの銀行口座やクレジットカードと連携できるのはもちろん、POSレジの売上データや、楽天市場・AmazonなどのECサイトなども連携できます。
データ連携すると、例えば、通帳に印字される文言「NSSゼイムコモンリョウ」をキーワードにして、図のように「自動仕訳ルール」を作成しておくことで、仕訳の内容を会計ソフトに学習させることができます。
データ連携から作成された仕訳を会計ソフトに登録するときに自動で学習されるのですが、「完全一致」を「部分一致」に変更するなど、使いやすいように編集しながら学習させることもできます。
「自動仕訳ルール」を作成してある取引内容なら、連携した取引の内容によって、会計ソフトがその都度自動で仕訳を作るので、入力業務は飛躍的に時間短縮が進みます。
マネーフォワードは、使えば使うほどどんどん賢くなっていきますよ。
②他の経理・労務ソフトからのデータ連携も可能
マネーフォワードは会計ソフト以外にも、経費・請求書など多くのソフト展開をしていて、相互にデータ連携ができるようになっています。
請求書作成ソフトから売上の金額を連携したり、経費アプリから従業員の支払った経費を会計ソフトに取り込んだり、入力作業を効率化できます。
画像はマネーフォワード経費のホームページより
中小企業向け料金プラン – 経費精算ソフト マネーフォワード クラウド
また、マネーフォワードは、マネーフォワード社以外のソフトとの連携にも対応している場合があります。自社で使っている他社ソフト(請求関連ソフト・給与関連ソフトなど)がマネーフォワードとの連携に対応している場合は、引き続きそのソフトを使い、データはマネーフォワード会計に取り込んで入力業務を効率化する、ということもできます。
③Excelからの仕訳読込も自由にできる
マネーフォワードはExcelを読み込ませて、仕訳を登録することも可能です。
現金出納帳や経費帳と同じような感覚でExcelを作成し、そのまま会計ソフトに取り込んで仕訳が作成できます。
マネーフォワードに取り込む用のExcelテンプレートは、マネーフォワードからダウンロードできます。
※「借方」「貸方」欄については順番を入れ替える、又は「入金」「出金」に書き換えることができます。
相手勘定を固定にする取引明細は、簿記がわからない人にも簡単に入力できます。また、残高の表示があるバージョンも用意されており、そちらは現金出納帳の入力に使えます。
エクセルの摘要欄からも「自動仕訳ルール」を作成することができます。摘要欄をキーワードにして、仕訳の内容を学習させることができます。
④端末を選ばずに、リアルタイムで情報共有できる
マネーフォワード会計はクラウドソフトのため、インストール不要でネットに繋がってさえいれば、どのパソコンでも操作できます。
クラウドソフトとは:パソコンにインストールせず、インターネットに繋いで使うソフトのこと。ブラウザ(Google ChromeやEdgeなど)からアクセスして使う。
ネット環境があれば、スマホやタブレットからも同じ内容を見ることができます。
また、複数人で同時にアクセスもできるので、経理担当者と社長が同時に同じ画面を見ることもできますし、税理士とのデータ共有もスムーズです。
クラウド会計ソフトについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
クラウド会計で何ができる?導入後も税理士は必要?
⑤自分で入力が不安な人には、税理士に記帳代行も依頼できます
自分で入力するのが不安、ソフトを使いこなせる自信が無い…という方でも大丈夫です。
そういった場合は税理士事務所に記帳代行を依頼しましょう。
ビジネスプランの利用メンバーに税理士事務所が持っているアカウントを招待することで、税理士事務所がお客様の代わりに会計ソフトに入力することができます。
しかし、利用者が3名を超える場合は従量課金が発生しますのでご注意ください。
また、マネーフォワードは、税理士事務所の「公認メンバー制度」というものを用意しています。税理士事務所が公認メンバーであれば、税理士事務所として認定されたアカウントを発行できます。
税理士事務所として認定されたアカウントは従量課金の対象外ですので、お客様が利用料を負担することはありません。(碧の空は公認メンバーになっています)
3.「マネーフォワード経費」でできること
「カイポケ会計・労務」では、会計ソフト以外にも、経理業務に必要なソフトを使うことができます。
経費精算用マネーフォワードのビジネスプランソフト「マネーフォワード クラウド経費」について解説します。
従業員の経費精算
マネーフォワードクラウド経費は、従業員の経費申請、承認、精算ができる経費精算ソフトです。
クラウド経費の一番のメリットは、従業員がスマホアプリから直接会社に経費精算申請ができることです。レシートをスマホで撮影すると、OCR読み取りやオペレーター入力(有料オプション)により、自動で取引先名や金額が入ります。あとは何に使ったかを選ぶだけで、簡単に申請することができます。
設定が必要ではありますが、上長や総務の承認機能もついています。
経費はマネーフォワードの給与ソフトにも連携可能です。人ごとに集計し、給与と合算して振込処理もワンタッチでできます。また、経費のデータはマネーフォワード会計に連携して、自動で仕訳を作成できるので、入力時間の削減にも繋がります。
従業員がいない会社でも、社長の経費精算にも使えます。社長の領収書の提出が遅いので月次作業が終わらない、というような経理担当者の悩みも解決できます。忙しい社長でも、出張先で電車の待ち時間などに今日使ったレシートをスマホで撮影しておけば、帰ってから作業する必要がありませんし、レシートをなくす心配もありません。
4.「マネーフォワード請求書」でできること
請求書の作成・発行・入金管理に特化したソフト、「マネーフォワード クラウド請求書」について解説します。
請求書の作成・送付
マネーフォワード請求書では、売上の請求書が綺麗に出力できます。
請求書は複数のテンプレートから選ぶことができ、それぞれカスタマイズすることができます。
作った請求書は紙で発行するほか、メール送信にも対応しています。
売上のデータは会計ソフトに連携できるので、入力作業も効率化できます。
入金管理機能は弱い
請求書発行後、入金があった場合の入力もできます。ただし、値引処理や振込料相殺などの機能が充実していないため、請求書ソフト単独での完璧な入金管理は、残念ながらまだ期待できません。
碧の空を担当しているマネーフォワード社の方に相談したところ、会計ソフトを合わせて使用する前提の設計になっているようです。取引先登録をして管理するか、またはエクセル等で残高管理します。
ただし、会計ソフトに取引先登録をすると、簡単に消すことができないので、毎月違う取引先に請求書を発行するような業態の場合は、取引先が無限に増えていってしまいます。
その場合は、会計ソフトには取引先の補助科目を登録せずに売上計上を行い、通帳連携などで入金の仕訳を登録した後に会計ソフトからCSV出力して、エクセルで入金管理の消し込み作業するのがおすすめ、とのことでした。
請求書発行ソフトでやりたいことがはっきりしているとミスマッチが防げます。
5.「マネーフォワード債務支払」でできること
請求書の受領に特化したソフト、「マネーフォワード クラウド債務支払」について解説します。
関与先からの請求書の受け取りと支払い
マネーフォワード債務支払は、請求書を受領しデータ化して保管できるソフトです。
郵送・メール・Webなど様々な受領方法に対応していて、受け取った請求書をソフトに取り込むとAI-OCR読み取りでデータ化します。
取引先別管理もすることができます。
(100件までは基本料金に含まれていますが、100件以上登録する場合は別途料金がかかります。)
振込データも作成でき、ワンクリックでAPI連携している銀行に振込依頼を送ることができます。
6.マネーフォワード給与、マネーフォワード年末調整もおすすめ
「カイポケ会計・労務」では、「マネーフォワード給与」や「マネーフォワード年末調整」も利用することができます。
自社で給与事務や源泉事務をやってみたいという方は、少額の課金※でトライできるのでおすすめです。
※従業員6名以上の場合、1人につき300円/月
マネーフォワード給与は、マネーフォワードの勤怠システムは勿論、多くの勤怠管理ソフトと連携できます。毎月の勤怠データや、身上変更情報などの転記作業を削減することができ、業務効率化に繋がります。
従業員のメールアドレスへ、Web給与明細を送ることもできますよ。
マネーフォワード給与の情報をマネーフォワード年末調整に連携すれば、年末調整業務も効率化することができます。扶養控除申告書などの資料回収をデータで行うことができ、紙の資料を配布・回収する手間も省けます。
従業員の方は、メールやスマホから年末調整に必要な情報を送信できるので、紙への記入がなくなり、会社への申告が楽になります。
7.会計ソフトの導入成功は、税理士のサポートの有無がカギ!
マネーフォワードは、会計ソフトを始めとして、様々な機能が利用でき、データ連携で業務を効率化できるバックオフィス業務ソフトです。
カイポケを使っている事業者様には、ぜひ特典を利用して、マネーフォワードを使うことをお勧めします。
マネーフォワードを使い始める際には、マネーフォワードに詳しい税理士に導入のサポートをお願いしましょう。
会計ソフトの導入はマネーフォワードに限らず、税理士のサポートがないと、帳簿がぐちゃぐちゃになったり、諦めたりしてしまうことが多いです。税理士の適切なサポートが、会計ソフト導入成功のカギとなります。
税理士法人碧の空では、マネーフォワードを使った記帳代行を行っています。
「業務をクラウド化していきたいけど、忙しくて手が回らない」という社長には、マネーフォワードを導入しつつ記帳代行を依頼することで、無理のないスピードでクラウド化を進めることができますよ!
顧問に関する初回の面談は無料ですので、お話を聞いてみたいという方は、お気軽に碧の空までご相談ください。
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税理士法人碧の空についてもっと知りたい方はこちら
この記事を監修した人
長坂ひとみ (執筆 赤堀和奏)
